オーナーの想い

はじめに

私は小さい時から犬が大キライでした。

触るのはおろか、近づくことさえできないくらい犬に対して恐怖心がありました。

私が小さい頃は今みたいに犬を飼っているお宅がたくさんあったわけではなく、ご近所でも2.3件でした。

お家の前を通るたびに今にも飛びついてきそうな勢いで暴れていたり、堤防に行くと野良犬がうろうろしていたりと幼い私にとってはとても恐怖を感じていました。

「噛む・吠える・追っかける」と人間にとってワースト3がそろった犬ばかりでした。

そんな頃、公園でみんなと遊んでいると突然男の子がコリー犬を引き連れてやってきました。

私は犬が近くに来ないように逃げた瞬間、その男の子からリードが離れて私を追っかけてきたんです。

私は無我夢中で鳴きながら逃げようとしましたが、逃げれるわけもなく、お尻をかまれてしまいました。

実際はお肉を噛まれたわけではなくスカートの上からだったので傷にはなりませんでした。

それ以来、犬が大キライになり、犬のシールの張ってあるおうちには遊びにいけなくなり、犬がいるとかなり遠回りをして学校から帰ってました。

そんなこんなで犬に対してはいい思い出もなく、むしろいやな思い出ばかりで犬を飼う人の気持ちが理解できませんでした。

その後私も大人になり、友人とアメリカに行った時のことです。

友人の知人のお家に滞在することになりました。

以前から友人から知人(ご夫妻)の話は聞いていたので是非会いたいと思っていました。

そのお宅には犬が2頭いるということも聞いていました。

内心ちょっと不安な気持ちもありましたが知人に会いたいと思う気持ちも強かったので意を決して行くことにした。

行く道中、犬には近寄らなければ大丈夫と自分自身に言い聞かせながら内心不安でいっぱいでした。

お家に到着してご夫妻に会えたことはとてもうれしくて感動でした。

でも犬の存在がどうしても気にります。

どこにいるんだろうと見ると友人はなでなでしてる・・・・

おいで~と呼ばれたけど近寄れないのでしばらく様子を見ていました。

えっ?!?!?!?!?!( ゚Д゚) 犬ってこんなことするの? えっ?犬なの?

あんな大きな犬がお腹みせてひっくりかえってる、なんか喜んでるような顔・・・・

私が思ってた犬のイメージの犬って???

噛む?吠える?追っかける?

あんなに愛らしい犬がいることにカルチャーショックを受けました。

そう思った瞬間、自分から触りたいという気持ちになって触れてみた。

なんてかわいい、なんて愛らしいんだろう。

これが私が犬を好きになった第一歩でした。

それ以来犬にとても興味を持つようになりいろんな犬の本や情報を知るようになり、大きな勘違いに気づきました。

犬は本来「噛む・吠える・追っかける」という行動は本能としてもっているもの。

昔はその本能を生かして狩猟や牧畜などに犬に仕事をさせ、共存していました。

いまでは時代も流れ、犬は家族という位置づけになってきました。

犬と共存していくためには人間社会のルールを犬に学ばさなければいけない。

人間社会のルールというのは人間と犬が共にしあわせになるためのルールでもあります。

お互いしあわせになるためにはしつけは不可欠なことです。

飼い主として犬の命を守る上でもしつけは重要になります。

自由にさせたい、やりたいことをやらせればという飼い主さんは多いですがそれってほんとの自由でしょうか。

ハグするだけが愛情ではありません。犬に良いこと、悪いことを教えてあげることが本当の愛情です。

 
Thanks you ブレッジャーand ガス
Thanks you ブレッジャーand ガス